実際の所、本当は気になる。
誰って、沖田総悟の事。



隣の席になって以来、結構気になり始めた。
普段のおちゃらけた雰囲気とはガラリと変わって、勉強熱心だし。
優しいし、面白いし、



胃がキュンキュンするどころか、
胸がキュンキュンする。

あぁ、もうそれ重症っすよ!とまた子にも言われた。
でも、恋とかよく分からないし、まぁ兎に角傍に居れたら、それでいい感じ。




「で? 何で呼んだの?」
「日誌」
「放課後で良いんじゃ…?」
「部活があんでィ」
「あ、そっか…」

少し煩い廊下を降りた。 前には総悟が居る。
小さい背中だなぁ、と思った。(比べる基準は、晋助)
風紀委員も大変だなぁと思いながら、のんきにある居たら3zについた。

教室はいつもどおり煩くて、気にも止めなかった。

席につくなり、日誌に何か書き込む総悟の手をずっと見てた。
何を書いているのか、全然その内容に興味は示せなかったけれどずっと総悟の手を見てた。


「なんでィ?」
「・・・え? いや、なんでも」
「そういやぁ、土方さんが言ってやしたぜ?」
「ん? 何を?」


目を見て話す相手の目を見ないように、アタシは窓の外を見た。


「これ以上問題起こしたら、1週間校門掃除」
「え、マジでか。」

相手の顔を見たら、コクリと何も言わずうなずいた総悟。
その笑みは、少し悪戯っぽくて、素敵だった。


「ま、問題起こさないように頑張れィ」
「・・・うん、」





総悟の目にはアタシがどのようにして移ってるのだろう?



結局、総悟は書き終わった日誌をしまってもう屋上に帰っても良いと言われたのでそうした。











(あ、日誌の手伝いしてねぇや。)