今日、晴れて、が仲間に入った。  俺は、昨日の会議で、猛烈に反対したってのに、当の高杉と桂、それと他数名の志士は、万々歳で、喜んで居た。  いや、こいつ、俺のだからね?  俺の者だからね? 傷負ったらどうする心算? どう落し前つけてくれんの?  何で、それを知ってるにも拘らず、何で戦場に向かわせてるわけ?  しかも、何で俺は、拒否権皆無な訳?









俺は、縁側に座っていたに、新しい白い鉢巻を渡した。 俺のは、時間が経ち、白色が、くすんで灰色になった。 







「ん、これ持っとけ。 明日、絶対つけてけよ」
「要らない、かっこ悪いんだもん」
「つけとけ」
「邪魔じゃない? こんなのつけてたら」
「いいから、戦ってるときは、これ持ってろ」








何も言わず、受け取らないに、俺は怒り爆発。  俺は、アイツの肩を持ち、俺と向き合うように、肩を動かした。  少しばかり強くした所為で、アイツの目が少し動揺してた。 やべ、怖がらせたかも。







「なんで、これつけっか、知ってっか?」
「知らない」
「眉間を守る為だろ」
「眉間?」
「人間の急所だ。」
「・・・」
「知らねぇ奴も多い。 だがな、眉間ってのは、急所だ。  首元も、急所。 心臓が有るところも、急所。」
「・・・」
「だけどよ、眉間を斬れば、即死だ。 これ以上、簡単な殺し方はねぇだろ?  もちろん、ソレを敵が狙ってくる。 それを、阻止すんのが、この白い鉢巻だ」
「・・・うん」
「分かったら、つけとけよ? 明日、俺とヅラ、お前同じ地区担当だからよ」
「うん」
「働きに期待してるぜ? 新人さん?」
「煩いなっ!」









俺は、硬い表情から、何時もの表情に戻ったの頭を撫でた後、縁側を去った。  を、死なせる心算はねぇよ? を、喪う心算もねぇ。 








ただ、傍に居て欲しいだけ。













きみを、まもる者のが、
ぼくであるように。






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