「そんでもって、xが―――――、

やばい、と心の中で叫んだ。 何回目だろう。
授業についていけない。ついていけない。
一人砂漠に置いてけぼりを食らうよりかキツイぞ、これ。いや、一人砂漠に置いてけぼり食らったことないけど、
あれ、やっぱりそんなことよりもキツくないかも。

大体、何で文系担当の銀八が理系の数学教えてるわけ?可笑しいでしょ。
ダラダラと汚い字で方程式やら書き込まれていくのは良いが、俺にとってはちんぷんかんぷん。


「そして、――――
「先生ぃぃいいいいい!!!」
「なんだ、ー。 泣きそうな顔、っつーか、お前、泣いてね? 泣いてね???」
「うっ、うっ、」
「ちょっ、何? 先生の授業そんなに感動した?」
「先生、、、


ニホンゴ、プリーズ!

銀(やっぱ、文系の俺が理系教えるって可笑しいよねー)
新(ちょっ、どういうことですか!?)
銀(え? あー、そうそう、今教えたこと忘れろー。 ちょっと楽しそうだったから辰馬の教科教えただけだからなー)
(なんなんだぁぁぁぁあああ!!!)
土(ちょっ、ッ、てめっ。 泣き叫ぶな! 鬱陶しい!)





2010/07/11
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