Dear 銀ちゃんへ。 空を見てみてください。 今、多分アタシ達は同じ空を見ています。 多分です。 遠く離れてても 同じ地球 同じ世代、 海と空の様に、アタシ達もどこかで繋がってると良いですね。 あ、紅桜の件、晋助凄く怒ってました。 でも、なんか嬉しそうだったよ。 晋助の久しぶりの嬉しそうな顔が見れたから、 アタシも紅桜が壊れても良いかななんて、思ってました(笑) 親愛なる銀へ。 この雲を辿っていけば、銀の住むかぶき町へ続いているのかな。 コチラは相変わらず、幕府から逃げ回ってます。 今度江戸の武州で、ドンパチやるよ★ 万斎も連れて行く心算だから、来てね。 そういえば、今さっき銀の名前を大声で空に叫んでみたんだ。 本当は皆ともう一回一緒に会いたいんだけど(笑) 夢でさえ会えない見たいです。 あの鳥の様に大空を もしも自由に飛べたなら、どんなに良いんだろうとか、 馬鹿な妄想を抱いては、晋助にバカにされてます。 「お前、馬鹿だな」って。 ただ、アタシには翼が無いけれど、代わりにこの手で 誰かを抱きしめられるから。 そう強く、鳥達も羨むくらいに。 アハ(笑) 親愛なる銀ちゃんへ。 この雲に掴まっていれば未来へと運んでくれるかな? 皆で、お酒飲んで、 昔みたいに喧嘩しあったり、面白い日々に戻れるかな? そうしてまたいつか会えたなら 今度はしっかりと手を握って もう、はぐれない様に。 それじゃ、また気が向いたら手紙書くよ。 From 高「何してんだ、お前」 「手紙、銀ちゃんに書いてたの。 なんか晋助言う事ある?」 高「・・・ 精々生きてろ、とでも言っておけ」 「わかった、晋助が、 [精々頑張って☆ミ] って言ってたって、書いとく」 高「お前の耳は節穴か。 如何考えても俺が今さっき言った言葉と一致しないだろ」 「えー、良いじゃん! 面白いのに・・・」 高「ソレを書いて送ったら、 「あ、やっぱ、止めます」 アタシは、言われたとおり、[精々生きてろ]と、 P.S.の部分に書き足した。 ___数日後 in かぶき町 銀「あ、手紙」 新「珍しいですね、銀さんに手紙なんて」 神「誰からアルか?」 銀「・・・・あ、」 裏の差出人を見れば、からの手紙だった。 銀「コイツの手紙、笑えるんだよなー」 新「そうなんですか?」 銀「あぁ、考えてることも、書くことも、おもしれーしよー バカっつーか、なんつーかよォ・・・ これ書いてて恥ずかしくないのか? って、聞きたくなるほど」 でも、アイツの願うことは、いつも1つ。 ただ、また。 皆と一緒に居たい。 昔の様に。 俺ら5人が暖をとって、笑い合ってる、アノ頃に。 |