赤く染まる、空。 夜の合図が、今日も俺らの哀愁を駆り立てる。 壁にもたれ、しゃがみ込んだ。 今日も、ただ血に染まるだけ。 耳に残る、の歌声。 俺には無い感情を、唯一持ってた奴。 俺は、何時も手を伸ばして、引っ込ませた。 アイツの手を握るには、俺の手じゃァ、汚すぎる。 だから、何時も助けそびれて、一杯怪我を負わせたりもした。 背中を預けあってるにも拘らず、俺は手を伸ばせずに居た。 間違って、少し何かを失った。 戦場で彷徨っては、お前に出会った。 笑ったこと、思い出して。 そして、俺等は過去に消える。 銀「・・・、?」 なぁ、。 なぁ、。 おい、、何してんだ、こんな所で。 身体に雪、積もらせて。 何してんだ、お前。 死ぬぞ? まだ、死ぬなよ。 死ぬなよ。 俺ァ、何の恩も返せてねェ。 、俺にはお前が必要なんだぜ? 欲しいんじゃない。 必 要 なんだよ、お前が。 お前が無きゃ、どう生きれば良い? 何を感じて、生きれば良い? 背負った荷物は、何処で降ろせば良い? お前が居ないと、降ろせない 背負った過去は、何処で紐を解けば良い? お前が居ないと、紐が解けない 俺ァ、お前が居ないと、 何も出来ない奴なんだぜ? 俺ァ、お前が言うような強い奴じゃねェんだよ。 お前に出会ってから、俺の心は弱くなるばかりだ。 俺は、力なくしゃがみ込んだ。 カシャンと、音を立てた刀。 先端は、折れて使い物にならない。 そっと、抱き上げ雪を払った。 冷たくて、冷たくて。 俺は目が熱くなった。 俺は、お前に何をしてあげれた? お前は何時も俺の傍に居てくれたのに 俺は、お前に何をあげれた? お前は何時も俺に感情をくれたのに なぁ、。 これから俺は、何を思って生きれば良い? 抱き上げたお前の身体は、もう冷たい。 足りない、記憶。 俺らの、歌。 口ずさめば、甦るお前が居る過去。 |