いつか、受け入れられる様にと、俺らに備え付けられた、「忘れる」と言う機能。 立てない位辛い出来事は、引き出しに仕舞えずに。 忘れられなければ生きていけない、現実に揺れるんだ。 なぁ、如何すれば良い? 忘れないと、立ち上がれないのに。 引き出しには、入れられないんだ。 何でか知ってるか? それは、お前が居た過去なんだよ。 最初に言ったよな? 「いつか、受け入れられる様にと、」って。 だけどよ、俺は、いつになってもお前が死んだことが、受け入れられないんだ。 ただ、俺の目の前で、寝ただけじゃねェか。 冷たくなってゆく、血に濡れた顔。 目蓋が閉じてゆく其の瞬間まで、俺はお前と居たんだ。 血が舞う、戦場。 悲しみ以外は、何も生まないあの場所で。 最後は、「長生きしてね」って。 ふざけた事を、最期に残酷な事を呟く、。 なぁ、長生きって何だよ? お前が居なきゃ、長生きなんて出来ねェぞ、俺ァ。 お前の寝顔も、立ち上がれない位、悲しい出来事だったのに、楽になってゆく自分が、大嫌いだ。 の事を、忘れるぐらいなら。 忘れるぐらいなら、辛いままで良い。 そう思ったら、きっとに怒られるよな? 一生で、一度だけ。 死ぬなと願った奴、それは、お前だ、。 |