甘党の先生が、辛い物を食べていました。

びっくりです。
国語準備室(実際、あんま使っていない/ジャンプバックナンバー置き場で先生のオアシス)
キムチを食べて、甘い、甘ェと泣いている銀八先生がいます。
驚きです、あの甘党の先生がです。 辛い物は、クソ食らえと思っている、あの先生が・・・、


アタシは、思わず持っていた国語のノートを落とした。
バサバサバサと音をたてて落ちてゆくノートに気付いた銀八先生の視線がコチラを見る。


「突然変異・・・」
「突然変異所じゃねぇよ! なんかよォ、今さっきチョコ食ったら、辛ェんだよ。
 だから、今辛いもん食ってんだけどよォ、案の定、甘ぇンだよ、!!!」


そう言われアタシはデスクの上に置いてあったチョコを見た。 一口かじった形跡がある。
まぁ、本当なのだろう。 ついに先生の味覚も狂ったか・・・。
御愁訴様です、坂田銀八先生 2X歳。


「あ、先生もしかしてその飴食べました?」


アタシは、先生の机の上に在ったキャンディーの袋を指差した。



「おぉ、桂木からもらった。 N組の、桂木弥子。」
「それね、ネウロ先生の実験物。」
「は?」
「だから、N組のネウロ先生の実験。」
「は?」
「その飴舐めたら、味覚が逆になるんだって。
 だから、甘いものは、辛いものに感じて
 辛い物は、甘いものに感じる。」
「・・・う、そ」
「うん、嘘じゃない」
「・・・・死ねや、ネウロォォォォォォァァァァァアアア!!!!」
「先生が返り討ちにされるよ」


アタシは国語準備室を走りだした先生の背中を見送りながら、地面に落ちた国語ノートを拾い始めた。





全治1週間の怪我を負ってきて、ネウロ先生に首襟を掴まれた坂田銀八先生 2X歳が帰ってきたのは、10分後。













(何に対してだよ、)
(いや、全てに対して。)
(貴様、黙れ。)
(はい、すみません。)



280709
魔人探偵脳噛ネウロの魔界道具ネタ。
Thanks to knight