少し、沈んだ気分になりながら、帰路をゆっくりと走った。
後ろで確りを俺をつかむの手が、少し冷たかった。
ああ、いやな事思い出させちまったと、後悔した。

「ごめんなー」
「なにがー?」

運転中ゆえに大声で喋りあう。

「ジャンプ買うのわすれたー!」





いやな事を、思い出させて悪い。と謝ろうと思ったが、
謝罪する事によって、またにいやな思いをさせてしまうと思い、やめておいた。

「ジャンプー?」
「そー!」
「なんでー? 此処にもあるのー?」
「ありますよー。 いつの時代にもー」
「じゃぁ、ついでに歯ブラシとか、買ってよー。日用品全然ないー」
「ラジャー! 確りつかまってろよー」

くすくすと笑うのが、背中越しに聞こえた。
俺をつかむの手に力が入るのを確認した後、スクーターをぶっ飛ばした。

安いコンビニに着いた後、俺はジャンプ。
少量の金をに渡して、俺はジャンプを読むために、先にコンビニから出た。

「便利だよなー」
「何が?」
「今やコンビニで下着だぜ?」
「うん、」

スクーターのケツに、ジャンプやら買ったものを入れた。
ヘルメットをまだうまく付けられないに手助けをして、後ろに載せた。

「銀ちゃん、」
「なに?」
「痛いかも、」
「何処が? 股間? 背中? 手? 足?」
「違う、」
「ん? どこ?」

跨ったスクーターから降りてまだ乗っているの顔を覗き込んだ。

「胸痛いかも」
「・・・!?」

の手を握ったら、冷たかった。
手に浮かぶのは冷や汗。
知識もないが、首に手を当てて脈を図ったら、早かった。

俺は急いでスクーターに乗った。

「つかまってろ、しっかり。 病院に連れてく。」