昨日は、花火しにいった。
看護婦さんにバレることなく、病院に戻ってこれた。
看護婦さんに点滴のことを追及されたけど、適当に言い訳をして置いた。
朝、4時。
最近は、全然寝れなかった。
と言うのも、寝るのが恐くて、ただカーテンの隙間から見える夜空を見上げてた。
昔居たところとは大違いで。
月が綺麗に影を作る。
星が見える。
その代わりに、変な黒い物体が飛んでるけれど。
紙とペンがベッドに備え付けられたテーブルに置いてあった。
書きたいことを、書きなぐった。
銀ちゃんへ。
手紙を書いて見たけれど、渡すことはないと思う。
恥ずかしいし。 めんどくさいとか言って、読んでくれなさそうだし。
治る。 そんな気がした。
お登勢さんは、天人のおかげできっと良い治療法がある。と言っていた。
天人が誰なのかは知らないけれど、治る気がした。
大きいため息をしたら、胸が痛くなった。
寝転がって、空を見上げたら、だんだんと空が明るくなってきていた。
服をぎゅっと握った。
いつになったら、痛いのはなくなるのだろう?
「ぎん、ちゃ」
あと数時間で、銀ちゃんが来るのに。
なぜ、今になって眠気が襲ってくるのだろう。
ぎんちゃんに出会って、5日目。