グータラと家に居た。 ガンガンについたままのクーラーは外の世界とはまるで別世界。 北極? 南極? そんな感じだ。 (行った事ねぇけど、 コンコンと重たいドアが叩かれる音がし、おぅ、と気だるい返事をした。 開いたドア先には、万年の笑みの。 「お前何しに来たんだよ!」 「晋助の家に来たんだよ! いやー、やっぱ涼しいね!」 「家に帰れ! はうす! ハウスだ、バカヤロー!」 「ハウスって、うちは犬か! って、それよりも聞いてよ、晋助ェ〜!」 「んっ! 何だよ!」 「家のクーラー壊れた。 泊めて?」 「男の家だぞ! 獣の家だぞ!」 「大丈夫、自分で獣と言ってる人ほど獣っぽくない人が此処に居るから」 「っ! ハウス! ポチ、ハウス!」 「ポチじゃねぇし! ふざけてっと、マジコロス!」 はもう好いという感じで、俺の部屋をうろちょろ歩きはじめた。 何で執事のヤローは、コイツを家に入れるんだ! 心臓バクバクしんじゃねぇか、コノヤロー。 また子と一緒に居る時とは大違いだぜ、コンチクショー。 「ねぇ、泊めてよ。」 「駄目だ、」 「・・・ケチ」 「帰れ、ハウスだ、ポチ! ハウス!」 「・・・銀八ん所行く」 「なっ!?」 「だって、泊めてくんないんだもん! お泊まり会しようよ!」 「おい、段々お泊まり会に成ってんぞ・・・」 「ねぇ! いいじゃん! 高校生最後の夏! 思い出! ほら、ね!」 「わーったよ。 犯されても知らねェぞ」 「あ、また子も呼ぶね!」 「結局お泊まり会じゃねぇか! コンチクチョー。」 「それだったら、神楽と、あ、あと妙。 それにトシ、総悟、・・・と銀八!」 「帰れやァァァァアアアアアア!!!!」 ・ ・ ・ 晋助様、気づいてください! もし、意識してたら男の部屋なんて恥ずかしくて来れませんから! 実際、アタシはいま心臓バックバックいってるッス! ヒャッホォォォォオオイ! ご馳走アルよ〜 高杉、お前不憫だな…。 その思い、何時か通じるよ ほっとけマヨラー。 言っとくけど、俺の家にマヨネーズはねェよ。 大丈夫だ、ちゃんと持ってきた。
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