新聞で見たヘッドラインは、攘夷志士についてだった。
今は叛乱分子と見なされたアタシ達。

「時代逆らっている危険叛乱分子だってさ、うちら。」

バサッと新聞を囲炉裏傍に投げ捨てた。
囲炉裏を囲んで、朝食中。
黙々と黙ってヅラはご飯を食べる。
銀ちゃんは、チラリと新聞を見ながら、黙ってご飯。
当の晋助は、興味もなさそうに食事を続ける。

「ねぇ、いつ終わるかな」
「天人がいなくなるまで」
「それっていつ?」
「さァな。 何だ、怖気づいたのか?」
「ううん、全然。 むしろ楽しい。
 皆4人一緒に入れるから」
「そーか、そーか! それ聞いて銀さんうれしい!」

変態チックな銀ちゃんを置いておいて、
黙って立ち上がり、去ろうとした晋助の背後を追った。

「・・・準備しとけ。 行くんだからな」
「おうともよ! ねぇ、晋助」
「あ?」
「戦終わったら、平和かな」
「さァな」
「平和になったら、誕生日も普通に祝えるかな」
「女々しいな、誕生日会ってかァ?」
「だって、今日、晋助の誕生日」
「・・・そうだっけか?」
「うん、そうだよ」
「・・・如何でもいい、今は。」
「ちぇー。」

晋助が着替えると同時に、アタシも戦闘服に着替えた。

「行くぜェ!」
「あ、ちょっ。 まっ!」
「早くしろよ〜、。 ヅラ先に行っちゃったぜ〜?」
「じゃぁ、何でテメェはここで待ってる」
とお前を待ってたんだよ。 優しい銀さんが!」

晋助は、先に飛び出してしまった。
ぼーっと立って、呆けているアタシ達に、
晋助が万年の笑みで振り返り叫んだ。

あ、笑った。 とアタシと銀ちゃんは顔をみつめあった。


お互い交互に笑い、その背後を追いかけた。


















「行くぜェ! ! 銀時ィ!」
「おうともよ! 行っくよー! 銀ちゃんも!」
「はいはいっと!」
「はっ、時代に逆らってるだァ? んな事ァどうだって良い!」
「あぁ!」
「あったりまえじゃんっ!」





それが、攘夷志士だ、バカヤロー。








(たぶん、そうだよな。 銀さん、間違ってないよね?
(たぶんって何だよ、俺が言うんだから、間違ってねぇ。
(早く行こうよ! ヅラ、待ちくたびれちゃう!























逆らった先に何が待ってるて、知ったこっちゃねェ!





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080809
09晋助生誕記念企画に書いた第一弾。 気に入ったから再うp。